『ティラノサウルスシリーズ』で泣きました

あなたをずっとずっとあいしてる (絵本の時間)

あなたをずっとずっとあいしてる (絵本の時間)

 宮西達也さんのティラノサウルスシリーズは、長男が大好きで図書館や幼稚園でよく借りてきます。
 はっきりとしたオレンジや山吹色が眩しい絵柄は、実は私はあまり好みではないのですが(苦笑)。結構文章が長いんですけど、その字が読みにくいんだもん。
 でも、お話はどのシリーズもO。嫌われ者、乱暴者のティラノサウルスと草食恐竜の友情や愛情がテーマ。各シリーズの主人公はティラノサウルスだけれども、お話はそれぞれ独立しています。ほろっと切なくなるお話もあるし、ちょっと突っ込みたくなるお話もあります。


 その中で、この『あなたをずっとずっとあいしてる』にはやられました。
 読み聞かせをしていたのですが、最後の最後、泣いて声が震えるのを何とか堪えて読み終わりました(だって長男にママ泣いてるの? とか言われるのイヤだもの!)。
 途中までは、他のシリーズと同様、素直に感動出来ずに読むひねた大人だったんですけどね。最後、お母さんの気持ちがもうね……。これは、母親じゃないと分からない気持ちなんだと思います。あーもう本当にやられましたよ!


 このお話が、映画になった『おまえうまそうだな』に登場するお母さん、ライト、ハートの元になっています。アンキロサウルスのウマソウは、同シリーズの『おまえうまそうだな』の主人公です。映画はこの二つの絵本をアレンジしているそうです。

おまえうまそうだな (絵本の時間)

おまえうまそうだな (絵本の時間)


 本に限らず、映画などでも、最近は人前で涙をすることを「恥ずかしい」と思う自分がいました。でも、それってちょっと寂しいことですよね。
 良い本は良い、感動したら泣く、と素直な大人になりたいものです……。